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赤いベンツ。

2010年04月20日 01:48

このあたりはリンゴが主な特産品で、リンゴを作っている農家さんがたくさんいます。(ウチもその1つ)
規模は家々によって違いますが、大きいリンゴ農家さんだと機械を自前で揃え、作ったリンゴを農協やら個人のお客様に売っているのだそうです。
しかし、小さいリンゴ農家さんはどうしても機械を揃える事ができず、それだとリンゴを作っていくことが非常に難しくなります。そこで考えられたのが


『機械の共同使用』です。


今日はその共同使用をする機械の試運転をしてきました。
コレがその機械。前の部分と

CIMG0626.jpg

真ん中あたりと
CIMG0627.jpg

後ろ姿です。「平成22年度遠安果樹共同防除組合」と書いてありますが、けっしてロゴマークではありません(笑)
CIMG0628.jpg
この後ろのファンを使って空気を吸い込み、薬をリンゴの木に噴霧していきます。
この機械の名前は「スピードスプレーヤー」。よくSSと言われています。通称赤いベンツ。理由はこの機械が700~800万する為。農家さんの話題のネタによくなります。


『赤いベンツ買ったかぁー?』とか(笑)


使用する前に、安全祈願(?)とでもいいましょうか、まずは祈祷を。
CIMG0629.jpg
塩とお酒を供え、神社スタイルの二礼二拍一礼の行います。

さて、祈願も終わったところで、現場へGo!
CIMG0631.jpg
以外に走るのが早いです(汗)

039 (1)
現場に到着です!ここで後ろの水槽から水をくみ上げ、機械に注水していきます。リンゴの薬というのは薬によって違いますが、約200~2000倍に希釈して噴霧します。ちなみにこの機械だと1000リットルの水を入れることができます。


ちょうど機械の中心あたりの上にタンクのフタがあり、そこをあけて注水します。
こんな感じで。

CIMG0632.jpg
ただ注水するだけなら、この網のようなモノはいらないのですが、粉状の薬を噴霧する際、この網状のもので薬を溶かしながら入れていきます。

さて、水も入れ終わり、いざ出陣です!

CIMG0634.jpg
今回は父が試運転を行いました。ルンルン気分で乗っていきましたよ~。父もワタクシと同じく、運転するものだったら大好きな人間です。

実際の噴霧の様子。
CIMG0635.jpg
だいたい3m~4mの高さまで舞い上がり、噴霧していきます。
噴霧する際はなるべく無風であることが望ましいとされています。そのほうが薬がまんべんなく行き届くからです。
リンゴの薬というのはさまざまあり、リンゴにとって有害な害虫を駆除するための殺虫剤や、有害な微生物を駆除するための殺菌剤、リンゴが生長し大きくなったリンゴを落下させないようにするためのホルモン剤というものまであります。
ホルモン剤は落下しやすい品種にしか噴霧しませんが、殺虫、殺菌剤は、ほとんどの品種で噴霧することが多くなっています。というより、ほぼ必須。それほどまでに今のリンゴ栽培には、必要不可欠なモノになっています。だからと言ってリンゴが薬まみれになっているワケではなく、どの農家さんも、少しでも低農薬な状態で育てたいと考えています。そのほうが消費者にとっても安全であり、農家にとっても薬代がかかりません。その為に農家さんは毎日四苦八苦しながら、ありとあらゆる方法を考え、試しています。

ここのリンゴ畑の規模はだいたい30aで、1時間ほどで噴霧は終わりました。
試運転は終了。これからが楽しみな機械です。
CIMG0636.jpg
最後はメーカーさんと機械と一緒に記念写真をパチリと。
今後はこの機械を使った分だけ使用料を払い、その使用料で機械代を捻出していくことになります。カーシェアを想像していただければ、わかりやすいかと思います。

夜、食事の席で父からこの機械のオペレーターの話が出たのですが、そこでこのような話がありました。

「このあたりの農業の主な担い手は60代の方々がほとんどで、今後10年~20年の間に大きく世代交代がされていくだろう。その中で、コレ(スピードスプレーヤー)を運転できる人がどんどん少なくなり、まともにリンゴを作って行くことができなくなるかもしれない。そんな時の為に、おまえが運転できるようになっとけよ」と。
改めて今の農業の厳しい現状を垣間見ることができました。

ウチにある機械すらまともに運転できないワタクシが、いつになったらみなさんの役に立てるのか?2年後か3年後か?それとも10年後か?そんな悠長な事を言っている場合ではないと思います。そのためには日々精進、自分でできる事はなんでも試し、1つでも多くの事を経験していくことが大切だと感じた日でありました。


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